小川原湖のしじみ

[特定農林水産物]小川原湖産大和しじみ
「小川原湖産大和しじみ」は、青森県の小川原湖で育ち、
漁獲されたヤマトシジミです。
特徴[大きさ]
個体の大きさに特徴があります。小川原湖では4年程度の歳月をかけ成長させてから漁獲するため、殻長が大粒で濃厚な出汁が出るだけでなく、その身もしっかり味わうことができます。そのため、一般的な味噌汁以外にも、バター炒め等でいただくことが出来ます。
出荷規格として殻長を15mm以上に制限し、その大きさに満たないしじみは漁獲されても小川原湖内に戻されます。出荷基準を満たしたしじみは「小川原湖地区卸売魚市場」で一元的に出荷されます。
特徴[生育環境]
小川原湖は、塩分・溶存酸素濃度や底質がヤマトシジミの生息に適した砂質であるなど、汽水域に生息するヤマトシジミの生息場所として良好であることから、日本有数のしじみ漁場となっています。近年の生産量は1,217t(2013年度)、1,169t(2014年度)、1,283t(2015年度)で推移しています。
「地理的表示保護制度」(GI)取得

地域には、伝統的な生産方法や気候・風土・土壌などの生産地等の特性が、品質等の特性に結びついている産品が多く存在しています。これらの産品の名称(地理的表示)を知的財産として登録し、保護する制度が「地理的表示保護制度」です。
小川原湖で育つシジミは、漁獲時にシジミに与える衝撃を小さくし、貝殻を傷つけたり、弱らせたりすることが避けられるため、外見も良く、出荷後にも鮮度の良い状態を保持することができます。また、小川原湖では4年程度の歳月をかけ成長させてから漁獲するため、殻長が最低でも15mm以上と大粒です。また、小川原湖は全国に先駆けてシジミ専用の市場(小川原湖地区卸売魚市場)を設け、同湖内で漁獲されたシジミを一元的に同市場に出荷する体制を整備しており、品質にはばらつきがなく安定しています。
このような漁場環境や徹底した資源管理型漁業の実践、流通体制の充実等が評価され、平成29年12月には「地理的表示保護制度」(GI)に登録されました。